・これまで何度か立読み手に取るも惹かれることなく(ソモソモ、文学あまり興味ない私)
・(思い起こすと文庫長編は高校時代にジャン·クリストフ全8巻読んだくらい)
最後に読んでた小説も、会社の昼休み(細切れ時間)に鬼平犯科帳を10巻(全24中)
・先日たまたまプルーストの(首記)岩波文庫版(現在2番目の新訳?)が出だしスッと入り
ん?フランス語原文はどぅなってるのかなぁや、↑過去に他文庫の日訳が異なるの知り
(
とりあえず3種で比較してみようと)最初の出だし文
・Longtemps, je me suis couché de bonne heure.(フランス語原文)
長い時にわたって,私は早くから寝たものだ。(井上究一郎_ちくま文庫'92)
長いあいだ,私は早く寝るのだった。(鈴木道彦_集英社文庫'06)
長いこと私は早めに寝(ヤス)むことにしていた。(吉川一義_岩波文庫'10)
(考察)
・私には井上訳と鈴木訳は日本語としてチョット不自然に感じるのですが…
・原文は複合過去で(意味は)現在完了?(なぜ半過去で習慣を表さない?┐)
・(文学的なコトは抜きにして)素人の私が訳すと
プチ·ロワイヤル仏和辞典に記あった
長い間,私は早い時間に寝ていた。
・私は早く寝ただとje me suis couché tôtか?
(オマケ)
·ちなみに原題は
À LA RECHERCHE DU TEMPS PERDU「失った時を求めることに(拙訳)」
·第1篇 「スワン家のほうへ」 Du côté de chez Swannだが、初めて見たとき何か変な
題名(日本語)と思った。à côté deは「のそばに/の隣に」と入門で習うがdu côté
deは「の方に」と辞書に。第3篇 「ゲルマントのほう」Le côté de Guermantesには
「へ」がついてないし。(「コーヒーのほうお持ちしました」の「ほう」じゃないょね^^;)
・なお、中国書も取り寄せ
·書名《追忆似水年华》(ほかの題名のも出てるが直訳だと《寻找失去的时间》)
巻名《在斯万家这边》
·第1文“有好长一段时间,我很早就上床睡觉。”
・また、英訳書も比較して (C.K.Scott Moncrieff訳が定番か?)
·書名 In Search of Lost Time
(かつては A Remembrance of Things Pastだった?)
巻名 Swann's Way
·第1文 For a long time I used to go to bed early.
(
つづく)